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ThinkPad X100eの試用期限になってしまいました。
外に持ち歩く機会はあまり無かったのですが、室内でモバイルしていました。
このサイズのPCだとACバッテリーをつないで使うのも邪魔なので、だいたいバッテリー駆動で使っています。
ひざに置いて使っても、大きすぎず、重すぎず、無理なく使うことができます。
電車で使っても、無理なく使えるのではないかと思います。
ただ、しばらく使っていると底面が熱を持ってくるのが、少し気になります。
バッテリーはきちんとは計れなかったのですが、2.5時間程度は持ちそうです。
家の中で使っている分には特に不便は無い時間だと思いますが、外に持ち出すとなるとACアダプターも持って歩かないと心もとないです。
ACアダプターはこのクラスとしては、大きくもなく、小さくもなくというところです。
Windowsのスコアはこんなところです。
HDDのスコアが高めなのは意外ですが、プロセッサは低めですね。
ヘビーな用途に使わなければ、十分使えるスペックだと思います。
Windows 7は、たまにもたつく感じのときがありますが、快適に使えます。
2週間という短い期間だったので使い倒すというところまでは行きませんでしたが、レビューをまとめます。
一言で言うとモバイルに特化したスタイリッシュなThinkPadということになると思います。
Xシリーズには他にもX201sがあり、X201sのほうが性能も良く重量も軽いです。
X201sはメインのマシンに使っても十分な性能ですが、その分高価です。
一方、X100eはメインのマシンとしてヘビーに使うには性能的に心もとないですが、モバイルでメールやブラウザを使ったりする分には十分ですし、X100eはモバイルにちょうど良いサイズといえます。
デザイン的にもいかにもプロフェッショナルなX201シリーズよりも、X100eのほうがスタイリッシュでこの点でもモバイル向けといえます。
プライベートで手軽にモバイルするには、価格的にもちょうど良いモデルのように思います。
このマシンの価格帯はiPadなんかと競合するかもしれません。
筆者もiPadを使っていますが、iPadはネットサーフィンやメールチェック、ゲームなんかといった用途ではとても使いやすく重宝しています。
ただ、iPadでは意外とできないこと、やりにくいことが多いということも、だんだん分かってきています。
具体例では、文書の入力なんかはやっぱりキーボードのついているPCにはかないませんし、他のPCとのファイルのやり取りもメールなどを経由することになるので面倒です。
iPadではアプリを買っていろんなことができますが、基本的には与えられたものを使うことしかできませんので、自由度という点はPCには適いません。
モバイル用途が中心で、そこそこ文書を打ったりファイルの交換をしたり、与えられたものと使うだけではもの足りないという人にはX100eはちょうど良いモデルのようです。
価格が安価で、ずいぶんと他のThinkPadと雰囲気も違うX100eですが、使ってみるとやっぱりThinkPadらしさを感じます。
生粋のThinkPadファンはきっとX100eよりX201シリーズを選ぶのでしょうが(筆者も今回の機会まで、X100eにはあまり興味をもてなかった)、実際に使ってみると結構使いやすいし、はじめてThinkPadを使う人にはX100eのほうがとっつきやすいのではないかとも思います。
シンプルかつスタイリッシュなデザインは、飽きがこないので使っているうちに愛着もわいてくるのではないかと思います。
総合的にコストパフォーマンスの良いモデルだと思います。
モバイル用のサブマシンとして、便利に使えそうです。
今回試用したのは、ブラックのモデルですが、筆者はやっぱりレッドのほうがいいかなぁ。
ThinkPad X100eのレビュー、ソフトウェア編。
ThinkPadはだいたいそうですが、X100eにもおまけソフトウェアの類はあまりついていません。
Windowsに標準でついてるもののほかには、Nortonのウィルス対策ソフトの体験版とThinkVantageソフトぐらいです。
ThinkVantageはOSに不足している機能を保管するためのパッケージでThinkPadの特徴のひとつです。
X100eにも他のThinkPadと同じものが入っているようです。
主なものを紹介します。
Access Connections
随分昔からThinkPadに必ずついているThinkPad一押しツールです。
ネットワークの接続に関する設定を登録しておき簡単にロケーションを切り替えられます。
家庭用の設定、会社用の設定、無線LANスポット用の設定などロケーションごとに設定を登録することができます。
設定できる項目は、IPアドレスの設定や無線LANのSSID等の設定など基本的なところは当然ですが、ロケーションごとのブラウザのホームページの設定やプリンタの設定など多岐にわたります。
X100eはモバイルに特化したモデルといえるので、Access Connectionsは重宝すると思います。
Rescue & Recovery
これもThinkPad定番のバックアップツールです。
HDD内の隠し領域にバックアップを取ることができます。
スケジュールを登録しておけば勝手にバックアップを取ってくれます。
外出先でPCの調子が悪くなったり、OSが起動しなくなってもバックアップから環境を復元できます。OSが起動しなくても復元できるのがすごいですね。
難点はHDDにそれなりのサイズのバックアップ領域が必要になることと、HDD自体が壊れたらバックアップデータも失われてしまうことでしょうか。
バックアップ先はネットワーク上のディスクや外付けのディスクを指定することもできますが、その場合当然ながらバックアップデータにアクセスできない場所では復元できません。
筆者は幸運なことに、復元を使う羽目に陥ったことはありません。
Password Manager
前にも少し触れましたが、認証が必要なWebサイトのID、パスワードを管理し自動入力を支援してくれるツールです。
WebサイトでID・パスワードを入力すると認証情報を保存するか聞かれるので、保存しておくとそれ以降にWebサイトを訪れたときに認証情報を自動入力してくれます。
賢いのはドメインによってサイトを判定してくれることです。
サイトによっては、ログイン画面にいくつかのパターンがあってURLが複数あったりしますが、ドメインで見てくれるので、だいたいうまく自動入力してくれます。
System Update
X100e用の各種ドライバソフトやThinkVantageソフトウェアが更新されたときに、まとめてダウンロード&インストールをしてくれます。
昔は、ひとつずつIBMのサイトからダウンロードしてはインストールしていたので、楽になりました。
他には、下のようなHDDの空き容量をグラフィカルに表示して管理できるツールや、
このような、システムの重要な変更を管理してくれるツールなどいろいろあります。
このように、X100eでは他のThinkPadと同じのツールが用意されているので安心です。
LenovoはThinkVantageには結構注力しているようで、最近のThinkPadには必ず青いThinkVantageボタンが付いていて、ThinkVantageのツールボックスを簡単に呼び出すことができますが、X100eにはサイズの制約のせいかこのボタンは省略されています。
ThinkPad X100eのレビューの続きです。
ThinkPadユーザーがThinkPadを愛する理由として筆頭に挙がるのが多分、
トラックポイント
使いやすいキーボード
堅牢性
手厚いサポート
だろうと思います。
堅牢性とサポートは今回評価できないので、とりあえずおいておく。
トラックポイントはX100eにもついてます。
さすがにトラックポイントは外せませんね。使い勝手もいつも通りかと思います。
ただ、ThinkPadユーザーが恋してやまないトラックポイントが、ThinkPadを使ったことがないユーザーから敬遠されるという事実があります。
それを考慮してか、最近のThinkPadの傾向と同じくX100eにもタッチバッドも付いています。
熱心なThinkPad信者にはタッチバッド不要という人もいますが、不要なら使わなければ良いだけなので、両方付いているのは良い事だと筆者は歓迎しています。
実際、筆者はT410sからタッチバッド付きを使っていますが、いらないと思っていたけどあれば使いますね。
トラックポイントが使いやすい場面と、タッチバッドが使いやすい場面があるようです。
タッチパッドの動作は結構細かくカスタマイズできるようです。
タッチパッドはiPhoneのようにジェスチャを駆使して使うこともできますし、スクロール専用に使うこともできます。
タッチパッドは自分にあったカスタマイズすることで、便利に使えるのではないかと思います。
ですが気になったのがタッチパッドについているボタンの位置です。
下のほうボタンがについているのですが、パームレストに手を着いたときに押しちゃうんですよね。
意図せずクリックされてしまうのがちょっとストレスです。
そしてキーボードの話。
とにかくThinkPadユーザーはキーボードにこだわりが強い。
どのモデルをとってもThinkPadのキーボードは出来が良く打撃感が良いが、確かにモデルによって、或いは個体によっても微妙に違いがある。
そういう微妙な違いにThinkPadユーザーはこだわるようです。
ちなみに、筆者のT410sはなかなか良いです。
そこに、X100eのようなアイソレーションキーボードはどうか?
筆者はMacBookも使ってたりして比較的アイソレーションキーボードには抵抗が少ないのですが、ThinkPadユーザーには抵抗があるところではないかと思います。
MacBookのキーボードもそんなに悪いとは思いませんが、ストロークも浅く、若干心許ないフニャッとしたキータッチです。
おなじアイソレーションキーボードでも、X100eの打ち心地は悪くないと思います。
結論を言うと、若干浅めの打撃感でいつもThinkPadと同様は言いませんが、X100eもThinkPadのシッカリとした打撃感は健在です。
ただ、キーボードのレイアウトはThinkPadが長年こだわってきた7列の配列ではありません。
サイズ的な制約などで仕方ないのかもしれませんが、キーボードの配列や大きさは、かつてThinkPad s30のような奇抜な形状のマシンまで作ってこだわってきた点だけに、残念ではあります。
他にもX100eにはこういった切り捨てた部分が、ちらほら見られますので後々触れて行こうと思います。
キーボードの話に戻りますが、そういう訳で生粋のThinkPadユーザーがこのキーボードに慣れるのは、少し時間がかかるかも知れません。
残念ながら筆者は慣れる前に試用機を返却することになりそうです。
キーボード関連では他にも、ThinkPadに必ずついているThinkVintageボタンや音量調整ボタンなどが無かったりしますが、まァこれは別にいいか。
キーボード周りで、他に気になったのはHDDのアクセスランプが無い。
これはあるのが当たり前に思ってたけど、無いと時どきマシンの反応が無いときなど、動いているのか不安になりますね。
それだけHDDが静かということでもありますが・・・。
あとは指紋センサーもできれば欲しかったな。
あるとOSの認証が楽になる。
モバイルマシンだと特に便利かなと。
それとThinkPadにはPassword Managerというツールが付いていて、認証が必要なWebサイトを登録しておくと、指紋認証でログインできて超便利なんですよね。
実は以前あまり使い勝手が良くなくて筆者は使ってなかっんだけど、T410sを買った時に久し振りに使ってみたら、使いやすくなっていて手離せないツールになってしまいました。
ただ、Password Managerは指紋認証じゃなくても使えますし、X100eにもちゃんと付属しています。
Windows7搭載
マルチタッチ液晶搭載
・クイック・スタート機能により、OSを完全に立ち上げることなく、電子メールの確認やWebサイトの閲覧、チャット、写真や映像の表示、音楽再生が可能とのこと。
・ユーザーが頻繁に使用するアプリケーションをボタンひとつで簡単に起動
・複数の指を感知するマルチタッチ(ピンチ・イン、ピンチ・アウト)機能
・カイラル・モーション機能による、ページのスクロールダウン操作
・クリアな音質のステレオスピーカー搭載
・ホワイト、ブルー、ピンクのボディーカラー(ブルー、ピンクは2009年発売予定)
・効果的なエアフローを実現し、ボディー部分の発熱を低減
●ThinkPad X200 Tablet (7448F5J)
インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー SL9300,
Windows Vista(R) Businessダウングレード
(Windows(R) XP Professional初期導入済),
12.1V型 WideView マルチ・タッチ/マルチ・ビュー液晶
1GB(1GB×1)メモリー, 160GB HDD,
IEEE 802.11a/g/n, Bluetooth, 指紋センサー, 4セルバッテリー
512MB RAM / 80GB HDD($399)
1GB RAM / 160GB HDD($449)
10.2インチ1024 x 600
Atom N270 (1.6GHz)
802.11b/g WiFi
有線LAN
Bluetooth
4 in 1カードスロット
ExpressCardスロット
USB 2.0ポート x2
マルチタッチ対応トラックパッド
厚さ28mm
重さ約1kg
バッテリーは3時間駆動または6時間駆動の2種類
OSは Windows XP